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◆家紋の存在-4
【家紋の流行りと定着】
なぜ人々は縁起物を家紋として持ちたがったのか・・・。
家紋の発祥と言われている「自家の牛車のを見分けるためのマーク」「戦いで敵・味方を見分けるためのマーク」や「高い位の家がブランドを象徴するマークとして使用(葵の紋や菊など)」などはわかりやすいです。
しかし、一般の家自体が紋を持つ意味は?かっこいいから、とか流行ってるから、とかだけではなかったはずです。恐らく最初はお守りやおまじないの意味が強かったのではないかと私は思っています。
特定のひとりの神を持たない日本ではあらゆるものが信仰の対象となります。りんご売りだったら「りんごの神」「農作物の神」、それを家紋にして身近に描いておくことにより安心感を得ていたのではと考えられます。
「緊張したら人という字を手のひらに3回書いて飲む」というような感覚にも似ています。今も昔も、神を信仰していない人でも、そういったおまじないや縁起担ぎをする人は多くいます。自分では意識していなくてもどこかで「縁起がいいな」などの感覚は日本で生まれ育った人の多くは感じることが出来ると思います。
そういった人種だからこそ、自分の信仰の対象として、心強い味方として、心の拠り所として家紋に安心感を求めたのではないかと思います。昔もいろいろな人がいたと思いますので、「ただ何となく欲しかったから」という人がいてもおかしくはないですが・・・。
そして代々伝わっていくうちにその意味合いは消え、先祖の大事にした紋だから大事にしようというものに変わっって
いったと思われます。先祖を大事にという思いの期間が長かったから、現代でも「家紋を大事にする=先祖を大事にする」という図式が成り立っているのではないでしょうか。特に由緒ある家系の家紋であればあるほどその意味合いは強さを増しています。
新しい家紋を作ることに難色を示す方もいると思いますが、私はこの日本の文化を、ただ保存してしまうことが勿体無くて仕方ありません。昔の人がどういう気持ちで作ったのかを制作する側の立場で想像していると、これは継続していくべきものではないのかという考えにたどり着くのです。
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